新年のヒマつぶしにと、手近にあったコレクションのトカレフをいじりました。


2009年惜しまれつつも廃業したハドソン産業のプラスチックモデルガン
トカレフTT-33を、クリーニング、フォルム修正、ビンテージ塗装で仕上げました。



カスタム前の姿。このトカレフは中学生くらいの頃お小遣いを貯めて貯めて、やっと買った初めてのモデルガンでした。


当時発火させまくって遊んでいましたので内部は腐食しまくっていますね。


まずはフレームから全バラシ。右下のハンマーユニットにシアやハンマースプリングが
凝縮しているので部品点数がすごく少なく見えます。


ボロボロのメインフレームを金ブラシとペーパーで磨きました。後で黒染めします。


チャンバー。デトネーターが火薬かすで固着してとれない・・・


サンポール原液にどぶ漬けして周囲のサビをゆるめ、ラジオペンチで静かに力を入れてねじると
「ズク・・・ズク・・・」って感じで出てきました。


お次はパーティングラインの処理。トリガーガード裏のごっつい湯口はウェーブの黒い瞬着で埋めました。


側面の面出し。ハドソントカレフはともかくヒケがひどいです。ちょっとやするとたちまちヒケがあらわに。
フレーム後端とグリップエンドのヒケ、それから昔付けたごっついキズなどを埋めました。黒い瞬着大活躍。


ところで亜鉛フレームを取り出す時はABSの外装をぐにょーんと拡げてやらねばなりません。
あまり何回もしたくない作業です。HWモデルなんかここどうなってるんだろう?


スライドも面出し。うひゃー分かっちゃいたけどヒケヒケだよ!


スライド上面も面出し。銃口付近も面取りし直し。IUIUIUI・・・と並んだセレーションの
「I」の部分だけ丸棒やすりでビシッと整形。「U」のところは見て見ぬフリを決め込むことに。


トカレフは細身の銃なのでフレームだけだと悲しいほど軽いです。
黄色で示した部分に釣り用のおもりを入れて重量を増しました。
グリップにもおもりを入れたので25〜30gはアップしているはず。


さて古いABSモデルガンにありがちな問題で亜鉛製のスライドストップに負けてスライドの切り欠きが削れる
ということがあります。ちょっと気合いの入った方なら大抵やってる「差し歯」に初めて挑戦してみました。

まずはスライドに0.8mmピンバイスとカッターナイフを駆使して差し歯の入るスリットを作ります。


いいあんばいに真鍮釘を削り、瞬着をからませてスリットにはめ込みます。余りの部分を切り飛ばしてできあがり。
案外簡単!


いよいよ塗装。まずはプラモ用スプレーのシルバーをプシュー。サーフェイサーは使わず吹きムラも気にせず。


左から 1:メタリックグレイ+ジャーマングレイ(1:1)に混色したものをエアブラシで塗装
2:奥まって影になったり指の触れない部分のトーンを落とします。
3:シンナーウエスで磨いて筆塗り跡をぼかし、エッジにシルバーを覗かせました。


プラモ用クリヤーで仕上げ。表面の保護っていうよりは握ったとき手に塗装が移らないようにって意味合いが強いです。
つや有りクリヤーで仕上げるとおかしいかな、と思いましたがこれはこれで、うんアリ。


グリップはアクリルフラットブラックを筆塗りして(写真中央)凸部だけシンナーウエスとかで磨き、
手の触れるところがツルツルピカピカになり凹部には長年の汚れが詰まった感じに。(写真右)


バレルはポリっぽい塗装の乗りの悪そうな材質だったのでざっとパーティングラインを処理してから
ミッチャクロン→ラッカーシルバー→アクリル汚し→プラモ用クリヤー→さらにホルツのトップコートで仕上げ。
プラモ用クリヤーの行程が無駄に思えますがクルマ用の溶剤の強いトップコートをアクリルの上から直で吹くと
シワシワになるかも、と塗料屋さんがアドバイスしてくれたので用心のため。


金属パーツの黒染め。M2カービンの時はクレ556を表面に吹いたのですがすぐサビが
浮いてきてしまいましたので今回はクレのスーパーラストガードを使ってみました。
吹き付けた直後はかなりギトギトですがそのうち馴染んでいいかんじになります。防錆効果も申し分なさそうです。


ハンマーユニットもサビを落とし黒染めし直しました。もちろんパーティングラインの処理も忘れずに。


というわけで完成です。

本当はもっと表面をまだらハゲにしたかったけどきれいめなところで落ち着きました。

内部パーツもサビを落としてヌラヌラになりました。

いいオーナーにもらわれるといいね!

(2011/03/10)

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