S&W M640 Centennial。どこのメーカーも作ってくれないので自分で作りました。
実は途中まで作って2年くらい放置していたのですがSIG P226 NAVYと同時進行で仕上げました。
某SNSでアップしていた内容を大幅に改稿して公開します。


ベースはタナカワークスM49ボディガード(ABS)。
ワイドトリガーはチーフエアウェイト日本警察仕様のものをパーツ注文で入手。
また塗装などの手間を省くためシリンダー、スクリュー、サムピースは
M60チーフ(ステンレスヘビーウェイト)から流用します。


まずはネットで拾った実銃画像(M642 Centennial AirWeight)とスキャナで取り込んだ
タナカボディガードをフォトショップ上で合成し形状の違いを観察します。
ほとんど引き算で造形できますが一カ所出っぱりがありますね。


出っぱり部分に金属パテを盛ります。パテ盛り面は食い付きがいいようにヤスリで荒らしましょう。
写真では平面を出すために鏡の上で作業しています。


実銃画像のサイドプレート部分を原寸でプリントアウトしてテンプレートとし、成形します


出っぱりに合わせフレームをリューターで削ります。後でパテでラインを出すのでわりといいかげんです。
写真では未加工ですがフレーム左側もサイドプレートと同じシルエットに削っておきます。


センチニアルのフレームはスタンダードなチーフに比べ照準線が5mmくらい後ろに長いので
延長するためリアサイト周辺を「型取り君」で型取りし、プラリペアで複製します。今の自分なら複製なんかしないで
リアサイトを切り取ってずらして再接着すると思いますが、当時は慎重派だったのでフレームの強度とか、
なんか色々考えた結果こういうまどろっこしい工作をしています(笑)

「型取り君」・・・熱湯で柔らかくなり複製対象に 押し付けると型が取れるというものです。
複雑な型は取れませんが 扱いは簡単なのでちょっとしたものにはおあつらえむきです。
プラリペアを買った時におまけでついてました。


で、複製したリアサイトをちょうどいい位置に接着します。


フレームに収まるようハンマーの頭を切り飛ばします。どうせ完成後は見えないので断面の処理は適当です。


2mmのプラ角棒をフレームの幅に合わせてカットして ABS接着剤で順々に接着していきます。
プラ板を曲げながら接着するより多分楽です。接着剤をたっぷり使ってほとんど溶着みたいにしています。


それっぽくなってきました。


実銃画像から起こしたテンプレでフレームのきわのラインを書き込み、それをガイドに成形します。


気泡や傷、ヒケを適宜埋めつつ「セクシーになーれセクシーになーれ」と念じながら曲面を出します。


サーフェーイサーを吹いて塗装します。プラリペアで接着したリアサイトの継ぎ目が盛大にヒケています。
実はこのヒケが気になってパテ埋め・研磨・サフ吹きの行程を何回もやり直して泥沼化したのが完成に2年以上要した原因でした。
プラリペアはABSとの相性は抜群ですが大量に使うと完全硬化にたっぷり24時間はかかるうえ、ものすごくヒケるので
表面部分には使わず内部の補強などに使うのがいいでしょう。あと絶対溶剤が先になくなって粉ばかり余るのも困りものです。
昔は粉と溶剤のバラ売りがあったんですけどね・・・


ワイドトリガーはペーパーがけをして黒染めをはがし研磨したのち
プラモ用のクリヤーを吹いてあります。


センチニアルのサイドプレートはスタンダードなチーフとは一カ所
ネジ穴の位置が違いますので穴を開けます。
本来センチニアルにはないネジ穴が残りますがここはグリップに隠れるので
「生き」で。新しく開けた穴はネジ山だけ移植したダミーにします。



というわけで完成です。表面にはプラモ用クリヤーを吹いてあります。
が、つや出しにいくらか貢献しているだけで表面の保護という意味では全く用を成していません。
M640センチニアルはリアサイト付近側面にファイアリングピンを固定するためのピンが貫通していますのでそれっぽい
モールドを追加してあります。逆に本来はアウターバレル固定ピンはないのですが、めんどくさいのでそのままです。

(2009/09/10)

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